古事記 青空文庫で読む 上の巻vol.4 大國主の命(頭の整理用)

以下参考

https://www.aozora.gr.jp/cards/001518/card51732.html

●兎と鰐
因幡いなばの白兎

●赤貝姫と蛤貝姫
お妃きさきスセリ姫の命

●根ねの堅州國かたすくに
ヤガミ姫ひめは前の約束通りに婚姻なさいました。
そのヤガミ姫を連つれておいでになりましたけれども、
お妃きさきのスセリ姫を恐れて生んだ子を木の俣またにさし挾んでお歸りになりました。
ですからその子の名を木の俣の神と申します。またの名は御井みいの神とも申します

●ヤチホコの神の歌物語
ヤチホコの神(大國主の命)が、越の國のヌナカハ姫と結婚しようとしておいでになりました時

●系譜
大國主の神が、むなかたの沖つ宮においでになるタギリ姫の命と結婚して生んだ子はアヂスキタカヒコネの神、
次にタカ姫の命、またの名はシタテル姫の命であります。
このアヂスキタカヒコネの神は、今カモの大御神と申す神樣であります

大國主の神が、
またカムヤタテ姫の命と結婚して生んだ子は、
コトシロヌシの神です。

またヤシマムチの神の女むすめのトリトリの神と結婚して生んだ子は、
トリナルミの神です。
この神がヒナテリヌカダビチヲイコチニの神と結婚して生んだ子は、
クニオシトミの神です。
この神がアシナダカの神、またの名はヤガハエ姫と結婚して生んだ子は、
ツラミカノタケサハヤヂヌミの神です。
この神がアメノミカヌシの神の女のサキタマ姫と結婚して生んだ子は、
ミカヌシ彦の神です。
この神がオカミの神の女のヒナラシ姫と結婚して生んだ子は、
タヒリキシマミの神です。
この神がヒヒラギのソノハナマヅミの神の女のイクタマサキタマ姫の神と結婚して生んだ子は、
ミロナミの神です。
この神がシキヤマヌシの神の女のアヲヌマヌオシ姫と結婚して生んだ子は、
ヌノオシトミトリナルミの神です。
この神がワカヒルメの神と結婚して生んだ子は、
アメノヒバラオホシナドミの神です。
この神がアメノサギリの神の女のトホツマチネの神と結婚して生んだ子は、
トホツヤマザキタラシの神です。

以上ヤシマジヌミの神からトホツヤマザキタラシの神までを十七代の神と申します。

●スクナビコナの神
大國主の命が出雲いずもの御大みほの御埼みさきにおいでになつた時に、
波なみの上うえを蔓芋つるいものさやを割わつて船にして蛾がの皮をそつくり剥はいで著物きものにして
寄よつて來る神樣があります。
その名を聞きましたけれども答えません。また御從者おともの神たちにお尋ねになつたけれども皆知りません

クエ彦を呼んでお尋ねになると、
「これはカムムスビの神の御子みこでスクナビコナの神です」
と申しました。
依つてカムムスビの神に申し上げたところ、
「ほんとにわたしの子だ。子どもの中でもわたしの手の股またからこぼれて落ちた子どもです。
あなたアシハラシコヲの命と兄弟となつてこの國を作り堅めなさい」
と仰せられました。
それでそれから大國主とスクナビコナとお二人が竝んでこの國を作り堅めたのです。
後にはそのスクナビコナの神は、海のあちらへ渡つて行つてしまいました。
このスクナビコナの神のことを申し上げたクエ彦というのは、今いう山田の案山子かかしのことです。
この神は足は歩あるきませんが、天下のことをすつかり知つている神樣です。

●御諸山の神
大國主の命が心憂く思つて仰せられたことは、
「わたしはひとりではどのようにしてこの國を作り得ましよう。どの神樣と一緒にわたしはこの國を作りましようか」
と仰せられました。
この時に海上を照らして寄つて來る神樣があります。
その神の仰せられることには、
「わたしに對してよくお祭をしたら、わたしが一緒になつて國を作りましよう。そうしなければ國はできにくいでしよう」
と仰せられました。
そこで大國主の命が申されたことには、
「それならどのようにしてお祭を致しましよう」と申されましたら、
「わたしを大和の國の青々と取り圍んでいる東の山の上にお祭りなさい」と仰せられました。
これは御諸みもろの山においでになる神樣です。

●大年の神の系譜
ホトシの神が、カムイクスビの神の女のイノ姫と結婚して生んだ子は、
オホクニミタマの神、
次にカラの神、
次にソホリの神、
次にシラヒの神、
次にヒジリの神の五神です。

またカグヨ姫と結婚して生んだ子は、
オホカグヤマトミの神、
次にミトシの神の二神です。

またアメシルカルミヅ姫と結婚して生んだ子は
オキツ彦の神、
次にオキツ姫の命、またの名はオホヘ姫の神です。
これは皆樣の祭つている竈かまどの神であります。

次にオホヤマクヒの神、またの名はスヱノオホヌシの神です。
これは近江の國の比叡山ひえいざんにおいでになり、
またカヅノの松の尾においでになる鏑矢かぶらやをお持ちになつている神樣であります。

次にニハツヒの神、
次にアスハの神、
次にハヒキの神、
次にカグヤマトミの神、
次にハヤマトの神、
次にニハノタカツヒの神、
次にオホツチの神、
またの名はツチノミオヤの神の九神です。

以上オホトシの神の子のオホクニミタマの神からオホツチの神まで合わせて十六神です。

さてハヤマトの神が、オホゲツ姫の神と結婚して生んだ子は、
ワカヤマクヒの神、
次にワカトシの神、
次に女神のワカサナメの神、
次にミヅマキの神、
次にナツノタカツヒの神、またの名はナツノメの神、
次にアキ姫の神、
次にククトシの神、
次にククキワカムロツナネの神です。

以上ハヤマトの神の子のワカヤマクヒの神からワカムロツナネの神まで合わせて八神です。

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